夫:「母さん、お茶!」
妻:「はいはい」
親しい間柄で繰り広げられる日常会話。
言葉を多く継がなくても以心伝心、お互いに言いたいことがわかります。
ともに同じ時を過ごしてきた間柄ならではという感じがして、何だか微笑ましくさえあります。
でも、それが親子間の会話となると話は別!
子:「お母さん、リモコン!」
母:「はいはい」
言いたいことは通じます。
でも、これでは子供の言語能力が育ちません。
「お母さん」「リモコン」。
単語しか言っていませんよね。
せめて、「お母さん、リモコンを取って」くらい言わせたいものです。
子供は、文の形式や話の筋道、論理、語彙・語法などを、主に日常会話の中で学んでいくものだからです。
言葉は食事と似ています。
あまりに言葉を取り入れていないと、必ず栄養失調(国語力不足)になります。
毎回とまではいかなくても、お子さんと会話をする時に少し気をつけてみてください。
お子さんが単語ばかりの言葉を発したら、もう少し長く言い直させることが大事です。
「お母さん、リモコン!」と言われたら、
「お母さんはリモコンじゃないよ。」
そう切り返してみるのも手です。
言われた子供は、きっと「…」となったあと、多少なりとも考えると思います(笑)。