娘の夏休み生活も今日で後半戦に突入しました。
始業式の翌日に生活表とリコーダー練習以外の全ての宿題を終え、今は公文の宿題(英語と算数)、そしてみがくの宿題(読解ドリルと言葉ノート)を計画的に取り組んでいます。
「国語塾の先生の子どもだから国語の才能があるのでしょうね」とよく言われますが…とんでもない!娘が国語を得意とするのは、それだけ努力をしているからです。単元テストで100点が取れるのは必ず復習を人一倍しているからだし、語彙量が多いのは言葉ノートをコツコツと続けているから。娘は「才能」ではなく、努力の人だと親の私は常々思っています。
子どもに勉強をさせたい時、大きなポイントの1つは、「やる気の継続」ではないでしょうか。話を聞いて「よし、やるぞ!」とその時は意欲的になっても、時間が経つと次第にその火も消えてしまったり…。やる気の炎を燃やし続けるのは言葉で言うより簡単ではありません。その点においては私たち大人だって同じですよね。
ひたすら「やりなさい」という言葉を繰り返したり、「後からあなたの将来に必ず役に立つから」などと抽象的な言葉で説き伏せたりしても、やる気は継続しません。そこで我が家の場合、娘には短期の目標を一緒に考え、それが達成した時のイメージを強く、そして具体的に描いてもらっています。例えばピアノだとしたら、11月に行われる発表会を目下の目標として、「間違えないで弾けている自分」をイメージしてもらうのです。ステージで気持ちよく弾けている自分。流れるように指が動いている自分。演奏が終わって大きな拍手をもらっている自分。その日の夜、ご褒美のラーメンを食べて満足している自分(笑)。それらを事あるごとに一緒に話し、その姿を具体的に想像してもらって、やる気が持続するするように促しています。ダンスの練習も全く同じです。
単純でありふれている手法ではありますが、知識や技術を継続的に習得するには、このようなごくごく普通のことを淡々と行えるかどうかにかかっているのだと私は考えています。
勉強をする時にもこの想像する力、イメージする力は大切です。学習内容をうんと具体化し、身近なところまでぐっと引き寄せて理解することを心掛けると、飛躍的に力が伸びていきます。今勉強していることを、「自分よりずっと年下の人、もしくは全く知識のない人に教えるイメージで説明する」練習もかなり効果的です。
うちの娘は油断すると機械的に学習しようとするのですよね。そこで、1つ1つの意味をしっかり考えるなり、常に疑問を持つなり、その疑問に対して調べるなり…もっと能動的な勉強をするように促しています。思考力と想像力の重要性を根気強く説き、実践させているところです。
例えば、この夏休みで娘はまたキノコの勉強をしているのですが、娘はキノコの名前を沢山覚えたいと言って自分なりに学習しています。そして私に「これはヒメスッポンタケだよ」などと教えてくれます。そこで私が「どうしてヒメなの?お姫様のヒメ?キノコに雌雄はないよね?どのあたりがヒメ?」と聞くと、わからない、と答えるのです。
何の疑問を感じず、これはヒメスッポンと覚えるよりも、この名前の語源は○○で、普通のスッポンタケと比較するとこういう違いがある、と覚えたほうが知識に彩りが加わります。そして、自ら考え、調べた知識なのでより記憶に刻まれます。キノコの世界は奥深くて未知のことが多いので、本当にわからないことだらけ。そこで発揮して欲しいのが想像力、イメージ力です。「もしかしたらこうかな?」と発想し、思考することで世界は一気に広がり、点と点が繋がってどこまでも伸びていきます。
この想像力の使い方を会得できれば、キノコの話だけではなく全ての学問において役立つ能力となるのは間違いない。そう信じて娘と共に日々邁進していますよ。