冬の夜の 星君なりき 1つをば 云ふにはあらず ことごとく皆
与謝野晶子の歌です。
夫である与謝野鉄幹に先立たれて、失意に暮れる晶子が詠んだ歌とされています。
(解釈)
冬の夜空に瞬く満天の星。
たった1つだけ…というのではなくて、全ての星があなたなのだ。
あなたは輝く星になって、小さなこの私を包み込むように見守ってくれている。
いつも いつも。
愛する人を失う悲しみ。
それは本当に計り知れない「痛み」です。
死別ともなるとなおさらですよね。
でも…
生身の存在は消えて無くなっても、天上からいつも自分を見てくれている。
心の闇に迷わぬように、明るく我が身を照らしてくれる。
何の科学的根拠もありませんが、私もそう信じています。
とっても切ないけれど、ロマンティックで素敵な歌だと思いませんか?
私の好きな歌の1つです