岩波ジュニア文庫の「日本語のレトリック(瀬戸賢一 著)」。ジュニア新書とは言え、なかなかの内容です。
筆者の考える「レトリック」とは、「あらゆる話題に対して魅力的なことばで人を説得する技術体系」だそうです。適切で魅力的な表現は興味・関心や説得力を生みますよね。
目次はこんな感じです。隠喩、直喩、擬人法、反復法、倒置法、対句…あたりは中学校でも習いますよね。本書はそれだけに留まらず、いささかマニアックな技巧も数多く取り上げています。例えば…、
★共感覚法
★くびき法
★換喩
★緩叙法
★含意法
★漸層法
などなど。日本語のレトリックってこんなにも沢山あったのかと驚かされます。
いつも単調な文章になってしまう人や、もっと文章に深みを持たせたい人は是非ご一読ください。みがくの学習でも、いくつか取り上げて練習してみたいと考えています。