原田知世さん主演の「スナックキズツキ(テレビ東京)」というドラマをご存知でしょうか。
原田さんが店主を務めるスナック「キズツキ」は、傷ついた人しか辿り着けないという不思議なお店です。あ、スナックと言っても、お酒は一切置いていないのですけれどね。
ココアやキーマカレーなど、原田さんが客に振る舞うお手製のドリンクやフードがとてつもなく美味しそうなのが大きな魅力でもありますが、1番の肝は「おもてなし」の内容です。歌や朗読などその人にふさわしい「吐き出させ方」で心の中に溜まっているモヤモヤしたものを発散させるのです。その独特な世界観が苦手な人(私の妹は一話目で観るのをやめたそうです😅)もいるかもしれませんが、私は今後もシリーズ化して欲しいぐらいに大好きです。
傷ついているお客さんに対して、原田さんは慰めの言葉をかける訳でもなく、何か解決案を示す訳でもありません。話を聴いて共感する、それだけ。ただそれだけなのに、実にスッキリした顔で皆さんお店を出て行くのですよ。
このドラマを観ていると、心に寄り添いながら人の話を聴くということの本質と意義がよくわかります。
「キズツキ」に足を運んで、知世ねえさんに
「今日もお疲れさん」
と声を掛けてもらいたい。…そんな妄想をしてしまう私たち夫婦でした(笑)。