上代の日本では「万葉仮名」というもので文字を書き表していました。ぶ→部などのように、漢字の音を借用して表現する言葉です。
例えば、
★おもしろし→於茂志呂為
★たのし→多能志
というように、一音ずつに漢字を充てました。平安時代にはこの万葉仮名が平仮名や片仮名に変化していったのですが、それまではこのように漢字で表すしかなかったのですね。
一時期、私はこの万葉仮名を使って短文を書くのにハマったことがあり、受験生たちにこのような手作りのお守りを作っていました。
★夢叶う→遊面香菜得
★合格→悟得可来
万葉仮名は、字義(この場合、漢字の意味)は関係なく充てるとされていますが、お守りなので明るいオーラを放っている漢字を意識的に選んでみました。これを小さな和紙に書いてお守り袋に入れてプレゼントしていましたよ。
今はなかなか見なくなりましたが、私が子どもの頃、「愛羅武勇(アイラブユー)」という落書きをあちこちで見かけました。「夜露四苦(ヨロシク)」とかね(笑)。
これも万葉仮名っぽくはありますが、上代では、「愛(あ•い)」のように一文字で二音を表すことは殆どありませんでした。正しい…と言えるのかわかりませんが、奈良時代に実際に使われていた万葉仮名で「アイラブユー」と表すのなら、
「安射羅武弓得」という感じでしょうか😄