塾長ブログ

短歌づくりは面白い

短歌学習も大詰め。

詠みたいテーマを決め、それに対する発想を広げて、思いを言葉で表現していくのですが、

五七五七七という「形式に言葉を合わせる」のではなく、「言葉に形式を合わせる」という考え方で作ります。両者は同じようで全く異なります。

決められた箱の中に言葉を閉じ込めていくという窮屈な考えで作ると、言葉も気持ちも乏しくなりがちです。

思いは無限。言葉も無限。溢れる思いを言葉に乗せていく。形式に沿って、星の数ほどある言葉(表現)の中から最適なものを選び出していく。
それが伸び伸びとした短歌を作るコツです。

作文と同じですね。第一は「何を伝えたいか」。
どんなことに心が動いて、何を感じたのか。それをしっかり胸の中心に置くことから始まります。

おばあちゃんの家で食べたスイカが本当に美味しかったなあ…でもいいし、

1日の終わりに、ソファーに寝転んで音楽を聴くのが至福の時間なのよ…でもOK。

いきなり指を折って、5文字、7文字と数えるのではなく、このように思いの軸のようなものを書いてみてから、それを形式の中に落とし込んでいくのです。

その際、沢山ある言葉の中から、想いを上手く表現しているものを見つけ出し、掬い出します。
例えば、「笑う」という言葉ひとつ取っても、様々な言い方がありますよね。微笑む、ほくそ笑む、綻ばす、頬緩む、破顔して…。それぞれ微妙に意味合いや印象が違います。より人の心を動かす短歌を詠むためには、時に辞書を引きながら、言葉の意味を芯で捉えていく作業も必要でしょう。

生徒たちの短歌がそろそろ出揃います。
今年度もじわりと余韻の残る作品がたくさん。
そのうちブログでもご紹介しますね。

メール

お問い合わせ

塾に関するお問い合わせ・ご相談はこちらから。

シェイプ
カレンダー

スケジュールカレンダー

各校のスケジュール確認はこちらから。

シェイプ