母が生きていた頃、2人でよくカラオケに行ったものです。弟と妹は早くに家を出たので、私が両親をあちこちに連れていく役割でした。
ある日のこと。渋る父をカラオケ店に引っ張って行き、マイクを握らせてみると、これがなかなか歌えるのです。低音を響かせ、こぶしを回しながら気持ち良さそうに歌う父。とても意外でした。
コロナが落ち着いたら、父を誘ってまた家族でカラオケに行きたいなと思っています。
今日、大型書店の駐車場で、当時父がよく歌っていた曲が車の窓から漏れ聞こえてきました。
渡哲也さんの「くちなしの花」。
くちなしの白い花
おまえのような花だった🎵
実際のくちなしの花はこんな感じです。
歌詞のように、真っ白な花びら。
ちなみに実は料理の着色料として使われます。
平安時代には既に染料として用いられていたと言う くちなしの実。割って水から煮出すと美しい黄色になります。
こんな色です。
これは、梔色(くちなしいろ)と言われていますが、平安時代には「言わぬ色」とも呼ばれていました。
くちなし→口無し→話せない・言えない
から、「言わぬ色」となったようです。
この梔色=言わぬ色の表記は当時の和歌や物語にも出てくるのですよ。
言葉で遊ぶ日本人らしい発想ですね😀