私が小学校低学年の時にブームだった「なめねこ」。
周りの友達はこぞってなめ猫グッズを集め始めた。
学ランを着た猫たちの愛くるしさに魅せられた私も例外ではなかった。
少ないお小遣いを握りしめ、近所の商店でカードやシールなどを購入。
お気に入りの缶にしまっては、いつも満足げにながめていた。
ある日のこと。
テレビを観ていると、
「なめ猫の海賊版(偽物)が出回っているので注意してください」とのニュースが!
偽物には「なめんなよ」ではなく、「なめるなよ」と表記されているとのこと。
慌てて缶の蓋を開け、ドキドキしながらカードたちを確認してみると…
20枚近くあったうち、1枚以外は全て「なめるなよ」と書いてあった。
唯一本物だった1枚は、当時隣の団地に住んでいた友人とカード交換したものだ。
翌日、学校に行くとその友人が言った。
「あっけ(私)と交換したカード、偽物だったからいらないわ。」
…自分が渡したものを返してくれとは言われなかったが、気まずさに耐えかねた私。
自主的に友人に返してしまった。
結局、私の宝箱の缶の中身は全て偽物のなめ猫カードだけになってしまったのだった。
改めて本物を買い直してコレクションする気力も財力もなく。
すっかり懲りた私はその後、何かを収集することは一切なかった。
…という、まるでちびまる子ちゃんのマンガのようなエピソード。
懐かしくなって、ふとダンナに話してみた。
すると……
ダンナ号泣
えっ?!
なんで??!!
当時の明美がかわいそうだ…
顔を涙でぐちゃぐちゃにしている。
いやいやいや!!
全くかわいそうじゃありませんから!
むしろ笑ってほしくて話しましたから!
同情されると逆にみじめになるわ
びっくりしたなぁ、もう
私のダンナさん。
こんなステキな人です(笑)。
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