今日は亡き母の故郷である三笠市へ。
毎年お墓参りに来ているのですが、まだまだ行ったことのないスポットがたくさん。
そこで、今回は「三笠初めて尽くしの旅」を企画してみました。
最初に立ち寄ったのは、「長栄堂いなば菓子店」。昭和5年創業の老舗です。
人気No.1はココナッツロール。早い時間に売り切れてしまうことが多いそうですよ。実際に、私たちがどれにしようかと迷っていたら、13個まとめて購入している方がいました。帰宅してからゆっくりいただきます🎵
時刻は12時半。動く前に腹ごしらえをしようと高島屋食堂へ。こちらも人気店みたいで、次から次へとお客さんが入って来ます。
入り口に「ザンギ」と書かれたのぼりが。そこで私もザンギセット(750円)を注文してみました。ザンギもおにぎりも大きい!!ザンギは大人の女性の握りこぶしぐらいあります。さくさく&ジューシーで美味!
さて、スタミナチャージをしたところで、旅のメインに。三笠市立博物館の裏にある野外博物館に向かいます。博物館に到着したところ、入り口で「ガイドツアー」の参加者を募っています。どうやら、今日はたまたまガイドdayだったようで、幸運を喜びつつ参加させていただきました。1家族に1人のガイドさんがついて、解説しながら野外博物館を案内してくれるツアーです。
野外博物館とは「三笠ジオパーク」のジオサイトの一つ。博物館の裏手にある自然を、動植物や地層の観察をすることができるサイクリングロード(全長1.2km)として整備したものです。約1億年前の白亜紀層や、石炭層を含む約5,000万年前の古第三紀層、炭坑遺跡を観察することができます。
持ってきたおもちゃの双眼鏡でじっと地層を見るひかり。準備万端です。
川や木々を見ながら、遊歩道をゆっくりと歩きます。こちらは旧幾春別炭鉱 錦立坑櫓。現存する道内最古の立坑櫓で、大正 9(1920)年12月に完成したとされています。
「温泉たまごの匂いがする!」とひかり。近くに硫黄の冷泉が流れていました。触ると肌がしっとりするのですよ。
次に見えてきたのは「ひとまたぎ覆道」。
約5000万年前の地層(石炭が産出する地層)の隣に約1億年前の地層(アンモナイトが産出する地層)が分布するという奇跡のようなスポットです。2つの地層の境界線をまたぐと、一気に5000万年もの時間を飛び越えたかのような感覚になります。
下の案内プレートを境に、ガイドさんやひかりたちがいるほうが一億年前の地層帯。手前側が5000万年前の地層帯です。皆さん、ここをジャンプして飛び越えるそうなので、私たちも真似してみました。
人が手作業で掘ったというトンネルもありました。中には蝙蝠がいるそうですよ。それにしても、まるで別空間。空気が違います。
あっ、マルベリーの実!ビタミンC、カリウム、アントシアニンなどが豊富な自然の果実です。ひかりにも勧めて二人でひとつまみ。うん。甘酸っぱくて美味しい。子どもの頃、山でよく食べたっけ。
約90分間のジオツアー。個人で歩くよりもずっと得るものがありました。今度は化石発掘ツアーに参加したいと思っています。
程よく疲れたので、道の駅で三笠ソフトと三笠シェイクをいただきました。
旅の仕上げは、三笠天然温泉「太古の湯」。汗を流してのんびりと帰路につきました。
自然、生物、地理、歴史、文化、考古学…。やはりジオツアーは学びと気付きが詰まっていますね。北海道のジオパークを全て訪れるという新たな目標ができました。