先日の仕事帰り、妹の家へ。
用事で出掛けるからと、菜々子(姪)の子守りを頼まれたのだ。
体内リズムを整えるため、ここ1ヶ月、菜々子は21時に寝ている。
というか、強制的に寝せているらしい。
この日の私の使命は、「菜々子を寝かしつけること」だった。
いつも…
まだ遊びたい菜々子の歯を磨き、不快感で号泣しているところを寝室へ連れて行く。
そして寝室へ行ってからが長いそうで…。
立って歩き回ったり、眠りたくないと泣き叫んだり。
毎日最低でも30分はかかるとのことだ。
気が重い…
初心者の私には荷が重過ぎるでしょ~
19時。妹の残していった「指令メモ」を見ながら、子守り開始。
家にある限りの絵本を菜々子に読まされる。軽く20冊は読んだだろうか…。
20時。
指示通り、「アンパンマン」のDVDをかける。
菜々子「び・び!イェイ、イェイ♪」(訳:DVDだ!いやっほー♪」と言いながら、体をくねくね。
20時半。
ミルクを飲ませた後は、ドキドキの歯磨きタイム。
歯ブラシを持ち、ありったけの笑顔で菜々子のそばへ。その時点で菜々子号泣。
手足をばたつかせて泣き叫ぶのを羽交い絞めし、ブラッシング。
ごめん、菜々子。ちょっとだけ我慢するのだっ!
20時40分。
泣きスイッチが入ったままの菜々子を抱えて寝室へ。
最大の難関、寝かせつけタイムの開始だ。
布団に寝かせると、「お~ん、お~ん」と獣のような泣き声で一層泣きわめく菜々子。
…うそでしょこんなんで絶対寝ないって~。
もうこっちが泣きたいわ。
そうだ!こんな時には子守唄だ!
菜々子の体をポンポンとたたきながら、「犬のおまわりさん」を歌ってみる。
すると…面白いくらいピタッ、と泣き止んだ!
ほ~っ
ところが、歌い終わるとすぐに泣き始める。
また歌おうか…。でも。
妹には「菜々子が調子に乗るから、子守唄を歌ってあげたとしても1曲にしてね」と忠告を受けている。
もう仕方ない!
あと1曲だけ歌おう!
次に歌ったのは「森のくまさん」。
またまた、菜々子が泣き止んだ。
う~ん、やっぱり…。案の定、歌い終わると泣くんだよねぇ。
一体どうしたらいいの?
よし、もう1曲!
今度は長い歌にしよう。
童謡は短いからすぐに終わってしまう。
何か良い曲はないかな。
スローテンポで、最後まで歌いきることができるような歌…。
そこで私が歌ったのは…。
「赤いスイートピー」。
子どものころに聴いた歌のほうが、最近の曲より歌詞を覚えているんだよね~
古くてもいいもん。名曲だし。
菜々子以外は誰も聴いていないんだから。
春色の汽車に乗って~♪
順調に歌い出す。
曲が2番にさしかかったとき、菜々子が大きな欠伸をした。
しめた!この調子!
焦る気持ちを抑えながら、ゆっくりとゆったりと歌を続ける。
リピート部分が終わり、ついに最後のフレーズに!
赤い スイートピー♪
若干、自分に酔いながら歌い切り、そおっと菜々子を見ると…??
寝てる~!!
良かったよ~
時計を見ると20時55分。
布団に寝かせてから15分。
うん、なかなかのタイムじゃないかな(笑)。
こうして、初の寝かしつけが終了。
世の中のお母さんは、一体どんな子守唄を歌っているんだろ?
次回のために、「子守唄レパートリー」を広げておかなくちゃ