塾長ブログ

ありふれた毎日の中にある

昨日、亡き母の夢を見ました。と言っても珍しいことではなく、3ヶ月に1度は母の夢を見ます。途中で母が既に亡くなっていることを思い出して、「これは夢なのだ」と気付いてしまうのですが、その瞬間、夢が強制終了するパターンが殆どです。

亡くなってからの数年は、「ああ、もうお母さんはいないんだな…」と空虚な気分で目を覚ましていました。でも今は違います。母の夢を見た朝はとても気分が良いのです。生前、家族旅行で行った沖縄が舞台とか、親戚で集まって外食に出掛けるとか、そんなスペシャルな内容の夢は一度も見たことがありません。家で一緒にテレビを観ていたり、とりとめのない会話をしていたり。何気ない日常の延長のような夢ばかりです。月並みですが、ありふれた時間の中にこそ幸せというものは溶け込んでいるのだろうなと感じます。母の夢を見るたびに、何度でもそう気付かされるのです。

健康であること。笑顔でいられること。美味しく食事がいただけること。愛する人がいること。それらは決して「普通」のことではありません。失くして初めて気付くのが人間の常ですが、在るうちにその有り難さに感謝し、幸せを実感しながら日々を過ごしていきたいものです。

 

「新型コロナやインフルエンザに負けないように、栄養のあるものをしっかり食べて」と、義母と義父が夕食に海鮮塩鍋を作ってくれました。いつも娘の面倒を見てくれている上に私たちの食事まで…。

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