みがくの体験学習には、テスト類に加えて学校の「国語のノート」を持ってきてもらいます。ノートを見ると、テスト以上にわかることがあるからです。テストはある種の「結果」ですが、ノートでは学習の「過程」を見ることができます。
これは娘のノートです。
まだ1年生なので、内容はそこまで深くないのですが、見るところは多々あります。
丁寧な文字で書いているか。行間を開けながら書きまとめているか。色鉛筆などを用いるなど工夫しているか、など。
それらをチェックすると、授業に集中していたかどうかや、内容を理解していたかがわかります。
このページでは漢字を練習しています。
「四年生」「名まえ」「夕やけ」などと異なり、「人にあう。」「火をけす。」「空をとぶ。」などには句点(。)が付いているようです。しかし、「早くねる」には、何故か句点がありません。
娘に聞いてみました。どうして「人にあう。」や「月を見る。」には句点をつけているのかと。すると娘はこう答えました。
「だって、これらは文だから。他は言葉だからマルはつけないの」
うん、その通り。よく解っているねと一通り褒めた後にもう1つ聞いてみました。じゃあどうして、「早くねる」には句点が無いの?
娘「あっ!…忘れちゃった」
機械的ではなく、しっかり考えながら書くこと。そして、書いたものを見返す習慣をつけること。そうアドバイスしてノートをランドセルに戻しました。
繰り返しになりますが、ノートには子どもの「状態」や「性質」が顕著に現れます。特に国語はじっくり丁寧に力をつけていく教科です。低学年のうちから雑なノートを書き続けていると、高学年になってから国語で必ず苦労します。
ついつい配布されたお便りやテストばかりに目が行きがちですが、各教科のノートも定期的に見てあげてください。「塾の宿題をやったの??」と叱るより、「ノートを綺麗にね!」とアドバイスするほうがよっぽど土台の力が身に付くかもしれません。