塾長ブログ

手を抜く

娘が学校に行ったあと、ほぼ毎朝、家の掃除をしています。玄関の掃き掃除、家の中の掃除機、トイレ、モップがけなど。

大抵午前中は自宅で仕事をしているのですが、心置きなく没頭するためにも朝の早いうちに家を綺麗にしたいのです。
とは言え、面倒臭い…やりたくないなあと思う日もあるわけでして。「今日は掃除機をかけなくていいかな💦」なんて、手を抜きたくなったりもするのですよ、私も。そして本当に掃除機をかけずに、しれっと仕事机に向かうこともあります。
でも、そんな日は何となく気持ちが悪いのですよね。手を抜くとその時は良いのだけれど、じわじわとストレスが溜まると言いますか。それは自己嫌悪とも罪悪感とも違う感情でして、「気持ち悪い」という言葉が一番しっくりくる気がします。
思うに、手を抜いて「気持ち悪く」なるのは、きっとその行為がすでに習慣になっているから。裏を返せば、習慣にするぐらいに続けてきたということです。どんなことでも習慣になるほど続けるのはそう簡単ではありません。毎日コツコツと掃除を続けてきた自分を褒めてあげたいぐらいです(笑)。
「手を抜く」と言えば聞こえが悪いのですが、効率的に事を進めるのは必要なことです。根を詰めすぎて気持ちも体力も疲弊してしまうのなら、周りに迷惑を掛けない程度に手を抜くことがあっても良いと私は思います。例えば、技術革新は、「いかに手を抜くか」「いかに効率的に行うか」を人間が真剣に考えてきた結果の一側面です。
この「手を抜く」という言葉は江戸時代には既に使われていました。もともとは囲碁用語であり、「相手が打った手に応じることなく、別のもっと効率のよい場所に打つ」という意味で使われていたようです。現在の一般的な用法と比べて、より発展的で前向きな意味だったのです。
そう考えても、手を抜くことはあながち悪い行為とも言い切れませんね。手を抜きたいなと思った時には、「どうしたら効率よくサボれるか」を真剣に考えてみるのもよいかもしれません。その結果、良い考えが閃いて、以前よりも簡単に、しかも質が向上するのなら万々歳です。


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