飲食店でこんな貼り紙を意外とよく見かけます。
こちらのお弁当はお持ち帰りできます
しかし、この「お持ち帰りできます」というのは誤った敬語表現!
「お~できます」は謙譲語であり、動作主を低め、その結果、動作を受ける人を高める表現です。つまり、
誰かに「(あなたは)お見せできますか?」などとは使いません。同様に、
もしも、貼り紙のようにお客様に
「お弁当を持って帰ることができますよ」と言いたい場合は、
「お持ち帰り頂けます」
がベストでしょう。
しかし、この「お持ち帰りできます」というのは誤った敬語表現!
「お~できます」は謙譲語であり、動作主を低め、その結果、動作を受ける人を高める表現です。つまり、
●動作主=お弁当を持ち帰る人=お客さん
を低め、その結果
●動作の受け手=お弁当を持ち帰られる人=店側の人
を高めてしまっていることになります。
もっと簡単に言うと、この「お~できる」という表現は「自分がする時」に使います。
例えば、
「(私が)お調べできます」
を低め、その結果
●動作の受け手=お弁当を持ち帰られる人=店側の人
を高めてしまっていることになります。
もっと簡単に言うと、この「お~できる」という表現は「自分がする時」に使います。
例えば、
「(私が)お調べできます」
「(私が)お見せできます」
というように。
誰かに「(あなたは)お見せできますか?」などとは使いません。同様に、
「(お客様が)ご利用できます」
「(お客様は)ご乗車できます」
なども全て誤用です。
もしも、貼り紙のようにお客様に
「お弁当を持って帰ることができますよ」と言いたい場合は、
「お持ち帰り頂けます」
がベストでしょう。
日本語は世界でもトップクラスの難解言語だと言われています。その理由の1つが敬語。敬語は相手を尊重する気持ちから生まれた表現です。相手に合わせて、敬語を自由自在に使いこなせる社会人を目指したいものです。