塾長ブログ

だって、恥ずかしいんだもの。


先日、教室近くのドラッグストアで買い物をした際、トイレに行きたくなりました。ところが、そこのトイレには個室が1つしかなく、既に先客が使用しています。


ドアの前で3分ほど待った時。中からなにやら音が聞こえてきました。こんな音です。


バリバリバリ。
シャクシャクシャク。
ボリボリボリ。
シャクシャクシャク。


…うん。明らかに何か食べているな。
音からすると、お煎餅か固いスナック類か。
一体どんな事情があって、トイレの個室で食べるのでしょうね。…いや、本当に何かを食べていたのかは定かではありませんが。
とにかく中から異音が聞こえてきたのは事実です。結局、トイレに入ることは諦めてお店を出て来ました。
音と言えば、トイレによく設置されている「音姫」。用を足す時の音を聞こえにくくする機械ですが、これは日本だけにしか無いものだそうですよ。あるとしても、ごくごく限られた場所にしか設置されていません。国中どこにでも普及しているのは日本だけです。
トイレのこの「音消し」。江戸時代には既にありました。例えば、貴人宅では、下に栓がついている水壺を便器の隣りに置いていたそうです。用を足すときにはその栓を回して水をチョロチョロと流し、音を誤魔化したと言われています。また、時には外で用を足すときもありますよね。そんな時には、携帯用の水瓶や土団子(厠団子と言って大便用に使いました)を持って行くこともあったとか。

恥じらい。奥ゆかしさ。礼儀やマナーを重んじる姿勢。それらは日本人の利点ではありますが、一方で、間体や外聞を気にし過ぎるという日本の「恥の文化」が端的に表れた行動とも言えるでしょう。


前述したトイレの個室で何かを食べていた人も、「お腹がとても空いている。だけど人前で食べるのは恥ずかしい。」と考えたのかもしれませんね(笑)。


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