先日、生徒の母親から嬉しいメールが届いた。
「最近、うちの子の国語力が上がりました。会話などからそれが実感できるようになりました!」と。
周知の事実かもしれないが、国語力が身に付くのには時間がかかる。
語彙力を上げ、語句の使い方を覚える。
主語述語など、構成を考えて文章を書く。
自分の言いたいことや書きたいことを整理して、要点をまとめる。
論理的に思考する。
…などなど。
どの作業をとっても、1日やそこらで習得することは難しい。
また、教科書通りに学ぶだけでは、国語力は身に付かない。
学校や家庭、地域、友人…様々な社会活動を通して、得ていくものも多々ある。
何でもそうだと思うが、地道な努力の積み重ねでようやく花が咲く。
地道すぎて途中で飽きたり、「これでいいのか?」なんて、不安になったりすることもあるだろう。
それでも、「目には見えないものの積み重ね」によって、ある日突然開花するものだ。
長い講師生活で、私はどれだけ沢山の「花」を見てきたことか!
「つみかさね」~坂村真民
一球一球のつみかさね
一打一打のつみかさね
一歩一歩のつみかさね
一座一座のつみかさね
一作一作のつみかさね
一今一今のつみかさね
つみかさねの上に
咲く花
つみかさねの果てに
熟する実
それは美しく尊く
真の光を放つ
※坂村真民「花ひらく心ひらく道ひらく」より引用