・集中力がない
・飽きっぽい
・せっかち
・不注意&早とちり
・無関心
私はこれらを、子どもの「学力における生活習慣病」と呼んでいます。
どの教科もそうですが、特に国語はどっしり、ゆったり構えて学習しなければ正確な読解は困難です。ぼーっとして大事なところを読み流したり、焦って読み飛ばしたり。長いからといって途中で文章を読むのを諦めたり。はたまた単なる不注意で、間違えなくてもいい問題をミスしたり。
これらは最早、国語だけ、勉強だけの問題ではありません。本人や家族を始めとした周囲の人間が意識を変え、生活全般を見直す必要があります。
「塾に入れているから大丈夫」
「塾に行っているのだから成績が上がるはず」
そんな風に塾に丸投げしていても、なかなか成果は出ません。家庭でも我が子が「学力における生活習慣病」で苦しまないように、または、なんとか改善できるように、努力するべきです。
塾のほうでも、型にハマった教え方一辺倒では真の国語力はなかなか伸ばせません。その子の性質を見極め、どうしたら克服できるかを真剣に考えながら指導を進めていく。そんな努力が必要です。
生活習慣病と言ってはいますが、その症状を改善させることは可能です。性質的なものを完全に直すことはできなくても、「それ」と上手く付き合いながら、他の何かやアプローチの仕方でカバーしていくこともできます。要は、伸び悩んでいる原因となっているものは何か。思ったように点数が取れないのは何故か。それらをしっかり分析して親子で現状認識することが重要なのだと思います。まずはそこからです。