昨年、東京の神田で買った児童誌「たのしい理科えほん」。昭和18年発行の本です。
一体なぜ蚊をフィーチャーしたのか。リアルな絵と説明が違う意味で鳥肌ものです。
最後に裏表紙。
こんなことが書かれてあります。
お母さまがたへ
自分の周りのものを注意深く見るということは子どものときから必要です。
この絵本は、子どもの遊びと物の名前を関連させ、面白く理科の知識を養うよう工夫されています。
お子さまがたの年齢に応じて、説明文以外の説明を、この画面から得てご指導くださいませ。
モノを知ること、覚えていくことは、その人間の視野を広げて「世界を知る」ことです。この本に書かれているように、幼少期から観察眼を養っていくことは正しく認識するためにも大切なことだと思っています。
また、「説明文以外の説明」を加えながら読んでください、と文末に記してありますが、これを実践するかどうかが子どもの成長に影響します。
その物についての客観情報を補足説明したり、お母さん自身の体験や感想を踏まえて話してあげたり。
何かを知識として習得する際には、単に客観的事実だけを無理に飲み込もうとしても苦しいことがあります。そこにほんの少し「感情」というスパイスを加えることで、ストンと理解できたり、知識が定着できたりするものだからです。
子どもの世界を広げられて、親子のコミュニケーションも図れる一石二鳥の取り組みですね。