今日はみがくの教室日。
生徒が来る寸前まで体調最悪の状態でしたが、教室が始まると元気になりました。
うん、予想通り(笑)。
さて、今週から「詩」と「名作音読」という新たな国語学習を始めました。
今日は「名作音読」をご紹介しますね
「名作音読」とは、文字通り、名作と言われている文学(純文学・古典文学など)を音読していくというもの。
一時期、「声に出して読みたい日本語」という本がベストセラーになりましたよね。
「音読練習」は、国語学習においての基本。
小学生のうちから、なるべく多くの作品に触れて、作品独特の文体や言い回し、リズムのようなものを体得するのはとても重要です。
また、文章を暗号のように文字づらだけ追っていくのではなく、内容もある程度理解してもらうための工夫をしています。例えば、言葉の意味を調べてもらったり、そのあとの展開はどうなるかを考えてもらったり…。
名作音読の第1回目は芥川龍之介の「蜘蛛の糸」。
その冒頭部分(お釈迦様が地獄にいる男に糸をたらしたところまで)です。
「やがて御釈迦様はその池のふちに御佇みになって、水の面を蔽っている蓮の葉の間から、ふと下の容子を御覧になりました」
…今後、どの作品でもそうですが、「原文」のまま読んでもらいます。
もちろん漢字に読み仮名はふりますが、古文でも歴史的仮名遣いのまま練習してもらう予定です。
「まだ子供なんだから、まだこの言葉は難しいだろう、読めないだろう」というのは、大人が決めた勝手な考え。
子供の能力を甘く見てはいけません。
「小学生だからこれは無理」という考え方は学問においてはタブーです。
「ここまで」という天井を作ってしまったら、子供の力はその高さまでしか伸びません。
天井なんて作る必要はないのです。
子供は本来、「知りたがり」「挑戦したがり」の生き物だからです。
大人が主観で決めた限界線を、いとも簡単に飛び越えてしまうのが子供です。
…実際、今日初めて行なった「名作音読」も、生徒たちは難なくクリアしていました。
来週は続きの段落を音読するのですが、次回は内容にも言及していきたいと思っています。
例えば、文中に何度も出てくる「蓮の葉」。
蓮ってどんな葉なのか、どんな花なのか。
イメージできないものを完全に理解することは、大人にだってできないですよね
なので、来週からノートパソコンを先生席に置いて、わからない事物(言葉は辞書)が出てきたら、一緒に検索をして実物を見てもらう予定です