塾長ブログ

「楽しい」は変わらない。

突然ですが、

「楽しい」という気持ちを体いっぱいで表現してみてください。
…そう言われたら、皆さんならどんなポーズをしますか?
ちなみに、娘のひかりはこんなポーズをしました(ダンスの衣装を着ています 笑)。
このように、「楽しい」心情を表す時、手を上げたり伸ばしたりする人が多いと思います。
この「楽しい」という言葉。
奈良時代成立の「古事記」に既に登場しています。それ以前からも使われていたと考えられており、しかも現代と意味がほとんど同じでした。実に1300年以上も変わらずに生き続けた言葉なのです。
「楽しい」の語源は先程のポーズにあります。
楽しい時、手を大きく伸ばして喜びを表現したことから、
「手(た)」+「伸ばし」➡たのばし➡たのし
と、「楽しい」=形容詞が生まれた説
そして、
「手(た)」+「伸ばし」+「舞ふ」➡(手を伸ばして舞うようにすることから)
たのばしまふ➡たのしまう➡たのしもう
と、「楽しむ」=動詞が生まれた説
楽しいとき、「ヒャツホー!!」と両手を上げたり、「イエーイ!!」とガッツポーズをしたり。「わーい!!\(^o^)/」と万歳をしたり。
大昔の人たちも私たちと同じようなポーズで気持ちを表現していたのですね。そう考えると、なんだか親近感を覚えませんか。
私は日本の古典文学が好きで、多くの文献を読み漁ってきました。「言葉」というものへの興味もありますが、「今と変わらないもの」を探すことが最も大きな動機です。
綿々と続く人間の歴史の中で、どんなに年月を経ても変わらないもの。それを時間の流れに埋もれてしまった文献から拾い上げ、思考対象にすることが、私にとって「楽しい」作業の1つなのです。


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