夏休み。娘のひかり(年中)は「文章読解」ドリルに取り組んでいます。
読解演習デビューなので、大事な癖付けをさせるべく以下の流れで丁寧に進めています。
①問題文を音読。
②設問文を全て音読。
★下のドリルで示すと、
①「いち、コンは、トンになんのことを はなしましたか。カッコのこと。」
②「に、トンは コンのはなしをきいて、どうおもいましたか。さくらんぼをカッコとおもった。」
③自分で入れた答えを音読。
下のドリルだと、
①「さくらんぼのこと。」
②「たべてみたいとおもった。」
生徒たちの間違い傾向を見ていると、
●問題文や設問文をよく読んでいない➡
・問題文を雑に読んでいるため、内容が一部、理解できていない。
・設問で問われていないことを答えてしまう
●自分で書いた解答をしっかりと確かめていない➡
・下に書かれている言葉と意味的に繋がらない。
・文末表現(~こと、~から等)に過不足があって減点される
そんなミスが実に多いのです。そして、これが続くと、もはや「おっちょこちょい」「ドジ」という言葉では片付けられなくなります。高校生になっても同じ間違いを繰り返します。
問題文と設問をしっかり読む。小学生でも中学生でも基本は同じですが、その習慣付けは低学年からしておいた方がより効果的です。慣れてくると、音読せずとも頭の中で丁寧に読むことができるようになります。
面倒くさいとか、時間がかかるとか、わかるから(間違えないから)大丈夫とか…。最初は、怠け心や変な焦り、慢心や過信との戦いではありますが、面倒でも時間が勿体なくても、「しっかり読むのが当たり前」という思考回路になるまで何度でも根気強く繰り返すことが大事です。
ただ、大学受験クラスの問題文になると、私は「熟読しないでボイントだけ拾って!」と指導しているので頭を切り替えなければいけないのですが…設問をしっかり読むという点には変わりありません。それに、ポイントだけ拾うにしても、どこがポイントなのか吟味しなくてはいけません。そういう意味では、熟読とまではいかなくても、しっかり問題文に目を通す必要があります。私は大学受験の読解については、むしろ専門なので、みがくの高校生に効率的な解き進め方を教えていますよ。
ということで。小学校低~中学年のうちは、上記の方法で「問題文と設問をしっかり読む習慣」を身に付けていくことをお勧めします。