作文の作法や表現に関しては、知識と練習の積み重ねでぐんと上達します。
だけど、「内容の質」はそう簡単にはいきません。普段から、物事を深く考える習慣や、周りをしっかり観察する目を持っていないと、読み手を唸らせるような良い作文は書けません。
読書感想文を書くにしても、体験文を書くにしても然り。同じ本を読み、同じ体験をしたとしても、何を感じて、何に気付けたかはそれぞれ異なります。「どんな点に目を向けたか」によっても、作文の質が変わってきます。
好奇心や興味、探究心を持って周りをよく観察して思考をめぐらし、そこから生まれた感動や反省、気付き・発見などを心にしっかり留めること。そういった姿勢が「良い文章を書くための土台」です。
だから、作文を書く練習をすることは国語力のみならず、「人間力」をも育て上げる一助となると私は考えています。