昨日、奥華子の札幌ライブに行ってきました。
…いや~、良かったです!!
思いの外、良くてびっくりしました(…失礼ですね。ごめんなさい)。
メロディもさることながら、歌詞の世界観がとても素敵。
ことばの選び方や表現がキレイで、感動的でした。
前情報がほぼゼロで行ったコンサートだったのですが、大変楽しめましたよ~
私は言葉に敏感な人間なので、昔から歌を聴く時にはどうしても「歌詞重視」になります。
メロディは全く思い出せなくても歌詞のフレーズは覚えているくらいです。
奥華子の歌を聴いていると、歌詞から情景がまざまざと浮んできます。
恋の歌が9割くらいなのですが、「主人公」の気持ちがせつないくらい伝わってきて、胸が苦しくなりました。
中でも「初恋」という歌は、聴いていて涙が止まらなくなりました
(周りの人も結構泣いていたから、恥ずかしくなかったけど)
奥華子 「初恋」
http://www.youtube.com/watch?v=3wE8Q_nyXlA
奥さんの歌には「パズル」というのがあるのですが、その歌詞に妙に納得した私。
この部分です
貴方が死んでしまって 私が生き残ったら
「僕のことは早く忘れて 幸せになれ」と言うでしょう。
貴方はきっと いつまでも優しい人なのですね
貴方のそんなところが たまらなく嫌いなんです(…中略)
私が死んでしまって、貴方が生き残ったら
「死ぬまで私のことを 忘れずにいて」と言うでしょう
(奥華子 『パズル』)
自分が相手よりも先に逝くときに…
男性は女性に、「自分のことは早く忘れて幸せになれ」と言う。
女性は男性に、「私のことを決して忘れないで」と願う。
…わかるなぁ。
私もたぶん言うだろうな。
「私のことを忘れないで」って(笑)。
相手の幸せを願うのが本当の愛情。
よく言われていますよね。
理屈はわかりますし、理想です。
でも、何て説明したらいいのかな。
女が男の人を愛するときの気持ちって、
人間としての度量とか、心の広さとか、愛情の度合いとか。
そういうものとは まるで異質の、暗くてドロドロした部分があるんだよなぁ。
男性にもあると思うけど、女性のものは独特な感じするんです。
女の遺伝子に組み込まれた「情念」というか…。
奥華子の歌は、そういう暗い部分が詩に表われています。
でも、声が可愛らしくて透明感があるので、ドロドロとした印象を与えないのがすごい。
気になったかたは、是非聴いてみてくださいね~