日本語は「文末」でひっくり返る言語です。例えば、
今日1日、私の住む札幌では雪が降っていま…。
そこまで読んでも(聞いても)、結論がわかりません。
…した。
…せんでした。
しかも、最後までしっかり読まない(聞かない)と、このように結論が全く異なったりもするので厄介です。
なので、相手の話を注意して最後まで聴けない人は内容を聞き間違えることがあります。
反対に、迷走しながらダラダラ話す(書く)癖のある人は「何が言いたいのかよくわからない人」と思われがちです。結論に辿り着くまでの部分が長かったり支離滅裂だったりするために、聴き手(読み手)が結論を見失うからです。
このように、日本語表現では「最後」が大事だったりしますが、そこを意識することによって逆に攻略法も見えてきます。
話をするときには、
⚫結論までを簡潔に話す。
⚫結論を先に伝えてから話す方法もあり。
⚫結論を強調する(重ねて言う等)ことで、伝わりやすくなる。
文章を書くときには、
⚫結論をわかりやすく、熱をこめて。
⚫結論までの流れを簡潔に。
⚫文末表現のバリエーションを豊富にする(…に違いない。/はずなのだ。/ではないだろうか。/…と信じている。など。「思います。」などのワンパターンを避ける)
テスト問題などでは、
⚫内容が複雑な問題文(文章)では、他の部分は軽く流し、1文を「主語(主部)」と「述語(述部)」だけにして読解してみる。
⚫選択問題では、それぞれ述部から吟味してみる。
これらはほんの一部です。
「文末(話の終わり部分)に注意を払う」という至極当然のポイントは、会話術や文章作法、話の聴き方、読み取り方など、様々な分野に応用ができますよ。
日常会話などでも、ぜひ意識してみてください。