ダンナが年に1回あるか無いかの土曜休。奇跡的に連休がもらえたので、ニセコに小旅行に来ています。
最初に行ったのは、ニセコにゆかりのある作家・有島武郎の記念館。
彼が作家活動に費やしたのは、わずか6年。でもその6年の間に「或る女」、「生まれ出づる悩み」、「カインの末裔」などの名作を世に出しました。
中でも私が好きなのは、我が子への想いを綴った「小さき者へ」。
この作品には名言が多く出てきます。
容易な道を
選んではならぬ。
近道を
抜けてはならぬ。
そして…。
ラストで、父が子へ熱く語る部分も有名です。世の中の矛盾や息苦しさ、自己嫌悪と底無しの絶望。それらと戦い、抗い続けて生きた作者らしい言葉選びだと思います。
前途は遠い。
そして暗い。
然し恐れてはならぬ。
恐れない者の前に道は開ける。
行け。勇んで。
小さき者よ。
有島武郎の人生の軌跡を改めて学びました。ここを訪れたのは3度目ですが、来る度に新たな発見や気付きがあります。
みがくの生徒たちにも有島作品を気軽に読んでもらいたくて、コミック版の本を購入しましたよ。ぜひ借りていって下さいな。