うちのダンナは幸せな人だと思います。
例えば、駐車場でよく彼はこんなことを言います。
「おっ!良いところが空いていた!ラッキーだなあ。僕は駐車場運がいいんだなあ。」
入った駐車場でたまたま良い場所を見つけることは誰にでもあります。別にダンナに限った幸運ではありません。単なるタイミングの問題だと私は思っています。なのに、ダンナはそれを毎回「運が良かった」と言います。
また、利用したコンビニなどでもよく、
「店員さんがとてもいい人だった」と言うダンナ。
詳しく聞くと、娘に話しかけてくれたとか、受け答えが優しかったとか。
接客態度の悪い店員も確かにいます。でも、ダンナの話に登場する「いい人」の率がいつも高すぎるのです。
そして。
旅行に行った時はもちろん、近所のスーパーに行った時、家でドラマを観ているとき。しょっちゅう「いやー、幸せだなぁ。本当に明美と結婚して良かった。結婚していなかったらこんな楽しいことはなかったと思う。」
と言います。
いやいやいや!私と結婚していなくても絶対に楽しいことは訪れたはず!
恐ろしい程に気が強く、どんなことでも自分で決めないと気が済まず、理が通らないことが大嫌いな議論好き。こんな私とよくぞ一緒に生活できているなと、我が事ながらダンナにはいつも感心しています。
それなのに、
「僕は幸せだ。」
「明美と結婚できて嬉しい。」と挨拶のように言ってくれるのです。
ドラマや映画で感動しては泣き、カラオケでも歌いながら泣き、遊園地では子ども以上に楽しむ。
ダンナといると、自分が世俗にまみれた汚れた存在に思えてきます(笑)。
小さなことにも感動し、感謝し、自分は恵まれているのだと幸せを噛みしめる。
そんなダンナは幸せな人間です。
そんなダンナを人生の伴侶とした私もまたこの上なく幸せな人間ですね。