私は古文で日記を書いたり、メモを書き付けたりすることがあります。
古典は難しい、と言われる理由の1つは「すでに使われていない言葉」だから。
漢字と同じように、使わないとどんどん忘れていくのが人間の脳。教科書や問題集に登場する古文…しかも、ある作品の一部分だけを切り取った文章を少し読んだだけでは読めるようにならないのは当然です。
古文の習得には、古典文法と古語、古典常識を必要な分だけ頭に入れること。そして
なるべく多くのジャンルを読み慣れる事が必要です。
また、文法と単語を覚える時、ただ活用表や単語帳を見て丸暗記するだけではすぐに忘れてしまいます。応用できずに終わってしまうこともあります。
お勧めなのは、覚えた単語や文法を使って「古文作文」をすることです。…英語も現代文も作文があるのに、古文だけは習わないのですよね。とても効果があるのに。
私は古文を指導する時には必ず古文作文も教えています。
例えばこんな感じです。
★けり(連用形接続の過去の助動詞)
★む(推量、意志の助動詞)
★かの(連体詞 訳→あの)
★具す(サ変動詞 訳→連れていく)
これらを学習したらノートに…
雪祭り始まりけり。かの人具して見に行かむ。
( 訳:雪祭りが始まった 。あの人を連れて見に行こう。)
…というように、現代語混じりの古文を書いていきます。
…と言ってもそう簡単ではありません。文法知識がないとどう作っていいのか全く解らないと思います。ただ、文法をある程度覚えたあとにこの古文作文を行うと抜群に効果的ですよ。
本ブログの「古文作文シリーズ」も是非読んでみてくださいね。