塾長ブログ

みもふたもない って?

私「数学の先生に相談してみたらいいでしょ。」

Aちゃん「いや!数学の先生、大嫌いだもん。」

私「……。」

ある生徒との会話です。

「先生が大嫌い」か…。みもふたもないな(笑)。

嫌いの一言で会話が終了してしまいました。

ところで、この「みもふたもない」という慣用句。

よく使われる言葉なので、意味も何となく理解している方が多いのではないでしょうか。

それでは、この言葉の語源はいかがでしょう。

「みもふたもない」は、漢字で書くと「身(実)も蓋も無い」となります。

蓋はふた…入れ物の上に被せる物です。

それに対して、身とは本体…この場合、容器(入れ物)自体を指しています。

本体も蓋も無ければ、それに入れる中身が丸見えですよね。

例えば、鈴虫を採ったのに、入れ物も蓋もなければ手でそのまま持っているしかありません。

それでは趣がないというか、味わいがないというか…。

もっと例えるなら、スーパーで買い物をしたけれどレジ袋が無い。だから、むき出しで肉やらモヤシやらを持って小脇に抱えて歩いて行く。そんな様を想像してみてください。決して恰好よくは無いですよね。

そこから、この「みもふたもない」という言葉が、

●あまりに露骨すぎて、含蓄も味気のないこと。

●言うことが直截で、話の続けようもないことのたとえ。

…という意味になったのです。

慣用句の語源もなかなか面白いものが多いのですよ。


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