塾長ブログ

繊細な日本語。

ひかり(3歳2ヶ月)が言いました。
ヒヨコママ、ゆーをじーちゃんの部屋に持って行ってー」

パンダえっ??今、『ゆーを持って行って』って言った?」と私が聞くと、慌ててこう訂正しました。
ヒヨコゆーを連れて行って!」

「持って行く」と「連れて行く」。
日本人なら、ほとんど誤用なく使っている言葉ではないでしょうか。

どちらも、「今いる場所から異なる空間に何かを移動させる」という意味合いの言葉です。

前者は「物」を移動させる場合に、
後者は「人やペットなど」を移動させる場合に使います。

ちなみに古文では、
●持っていく→「持ていく」「持てわたる」。
●連れて行く→「相具す(あいぐす)」
と言っていました。当時から区別をして使っていたのですね。

両者を「Bring」1語で表現する英語とは異なり、日本語は何と複雑で繊細な言語だと思いませんか?

クレヨンを持って行く。
おじいちゃんを連れて行く。
などと、「連れて行く」と「持って行く」の違いを様々な例を出しながら、ひかりに教えました。

普段は全く意識せずに使い分けている言葉ですが、それぞれ意味合いは異なります。
とは言え、それらを絶対に覚えなければいけない、というのではありません。日本語の持つ多様性を意識して、日頃から言葉に少しでも関心を持つことが大事なのだと思っています。

さて。
今日も父の病院へ行ってきました。
相変わらず病状に進展はありませんが、杖無しでも歩いて売店へ行けるし、会話も変わらず普通に出来るので少し安心しました。

休憩スペースでひかりが撮影した父の写真です。いつも感心するほど上手く撮れています(笑)。


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