突然ですが、私の席の隣に座っているコバヤシ氏(ヨガインストラクター)。
とっても「聴き上手」です
例えば…。
昨晩観たテレビ番組のストーリーを話している時、相づちや質問を時折交えながら、面白そうに聴いてくれます。
仕事の話をする時には、松岡修造なみに熱く語る私の話を、腰を折らず最後まで聴いてくれます。そして、彼なりのアドバイスをくれます。
愚痴や不満などを話す時は、時に当事者の私以上に怒りながら聴いてくれます(笑)。
ねっ、「聴き上手」でしょ?
いや、聴き上手ではなくて、もはやプロ級…「聴きプロ」です。
こんなコバヤシ氏に、私はどれだけ助けられているかわかりません。
「人間は誰しも『「話したい』」という欲求を持った生き物である」
有名な心理学者の言葉です。
「話したい」という欲求の裏には、
「自分をわかってもらいたい」
「自分を受け入れて欲しい」
そんな欲求が柱として存在すると言われています。
話を誰かに聴いてもらうということは、その人に「自分という人間をわかってもらう」「受け入れてもらう」ということ。
話を聴いてあげるということは、話し手を受け止め、受け入れてあげることなのです。
話が上手になりたい。
人前でもあがらず話せるようになりたい。
…そう考えている人はたくさんいるでしょう。
でも、
話を上手に聴けるようになりたい。
…という人はあまり多くありません。
「話し方講座」はよく見かけますが、「聴き方講座」は数が少ないのを考えてもその傾向は顕著です。
上手な聴き方なんて、学校でも練習しませんよね。
本当は、「話を聴く技術」のほうが「話す技術」よりもずっとずっと難しいと私は思います。
そして大事だとも思います。
相手の心を開くには、相手の話をしっかり聴くことです。
話し手の目を見ながら、穏やかで優しい表情で、相づちを打ちながらしっかりと聴きましょう。
途中で相手の話の腰を折ってはいけません。
変だな、間違えているなと思っても、
要点がまとまっていなくて、まどろっこしいなと思っても、
なるべく最後まで話を聴いてください。
話している内容が理解・納得・賛同できない時も同じです。
「それは違うんじゃない?」と言いたいところをじっと我慢します。
そして最後まで話を聴きます。
ポイントは、相手の話の内容に100%賛同するのではなく、
「相手が今、そう思っているという現実」に賛同することです。
思っていることを全部話し終えると、相手は少なからずスッキリします。
スッキリすると、今度は最後まで聴いてくれたあなたに少しずつ心を開いてくれます。
人は信頼している人の話は素直に聞けるものです。
その段階になってから、感情的にならずにゆっくりと、あなたの意見や考えを相手に伝えてあげましょう。
簡単なことではありませんが、ぜひ今から試してみてください。
相手の反応が徐々に変わっていくのが、きっとわかるはずですよ