今、学習している「七ステップ作文」。
まずは意見を述べ、次に理由やそれを裏付ける根拠などを論じていく形式の作文です。
生徒の作文で1番多い「書き直し」は、論点のズレ。
例えば、
「ホッキョクグマは鋭い牙があるので襲われたら怖いと言う人もいるだろう。」
と自分で書いておきながら、それに対する反論に、
「しかし、ホッキョクグマは白い毛が可愛らしく、とても人気がある。」
という旨のことを書く生徒が多いのです。
「ホッキョクグマは牙が鋭いんだよなあ。あの牙で襲われたら怖いよ」
という人への反論が、
「だけど、ホッキョクグマは白い毛で可愛いよ。人気もあるよ。」
…どうでしょう。噛み合っていませんよね。牙の話を完全にスルーして、毛や人気の話をしています。これでは、「今の話を聞いていた?私は牙の話をしているんだけど!」
と責められても仕方ありません。
相手が述べている(話している)ことの論点をずらさずに返答する。よく例えられますが、会話はキャッチボールのようなものです。
この演習を通じて、それを体得してもらえたらいいなと思います。