私がみがくでの学習を通して最も伝えたかったのは、「国語力は重要なコミュニケーションツールであり、一生必要な力である」ということです。
大学に進学したら国語の勉強はもうおしまい…と言う訳にはいきません。社会人になると、成績や偏差値など目に見えた評価はされない代わりに、「コミュニケーション力」として客観的な評価が常に下されます。
例えば次のように。
「あの人は敬語の1つも使えないの?」
「あなたは人の話を聞いているの?」
「あの人の話は回りくどくて、何を言いたいのかわからないよね」
「○○ちゃんのお母さん、言葉づかいがヒドいよね」
「この人はホントに空気の読めない人だな。どうして今そんなことを言うのかなあ?」
言葉遣いが悪く、人に悪い印象を与える。
相手の話の要点を聞き取れない。
きちんと伝わるように整理して話をすることができない。
周りの人の気持ちを推察することができない。
…などなど。
こういう人間は、対外的に「コミュニケーション力が無い人」と評価されます。
そして、この「コミュニケーション力」を支えている大きな柱 の1つは「国語力(言語力)」です。国語教育は、「読む」「書く」「話す」「聴く」4領域の力を育成するという目標のもとに行なわれていますが、この領域の力はまさに「人とコミュニケーションを図る際に必要な力」でもあります。
つまり、国語力を育てるということは「コミュニケーション力」を育てることに直結しているということです。学校卒業が国語学習のゴールでは決してなく、社会で生きていく以上ずっと磨いていく必要のある能力なのです。