そろそろこの仕事にも、けりをつけなければ…。
この「けりをつける」という言葉。
「結末を迎える」、とか「決着をつける」という意味で用いられていますね。
では、何故「けり」をつけると結末を迎えるのでしょうか。
古文でも馴染みのある言葉ですが、「けり」
は過去や詠嘆の意味を持つ助動詞です。
●やがて往にけり。
(訳:そのまま去って行った。)
●梅の散りにけり。
(梅が散ってしまった。)
などという感じで、文の時制を過去にするために文末に置かれることが多い助動詞でした。
「助動詞のけりをつけて、文章を完結させる」ことから、「けりをつける=終わらせる・決着をつける」という意味で使われるようになったそうです。
どんな物事でも、きちんと「けり」をつけないと、キレイに終われません。
春です。始まりの季節です。
モヤモヤしていること。
蓋を閉じてきたこと。
有耶無耶にして中断していること。
重い腰を上げて、けりをつけてしまいましょう!