気まぐれで、どこか気高く。
甘えてくる姿がたまらなく可愛らしい。
そんな生き物である「猫」が、頻繁に文献に登場するようになったのは平安時代からです。
当時、主に貴族の愛玩用として飼われていた猫は、現在のように放し飼いではなく、首輪をつけ、紐につないで飼うのが主流だったようです。その風習は江戸時代まで続きました。
平安時代の随筆である「枕草子」には、一条天皇の猫好きが垣間見えるエピソードが書かれています(第7段)。天皇は飼い猫である雌猫を大変可愛がっていて、五位の役職まで与えていたそうです(その猫は人々から『命婦のおとど』と呼ばれていました)。
ちなみに当時のトレンドは白と黒のブチ猫。平安以前には黒猫も白猫も日本にいたので(書物などを鼠の害から守るために、奈良時代に中国から輸入したと言われています)、その混血が生まれたのかな。
こちらはダンナの実家のミミ太。
高齢ながら、ひかりの熱愛ハグにいつも応えてくれています。