予備校講師時代、生徒達の気分転換のために授業で出していたクイズをご紹介します。なぞなぞは奈良時代の文献にも登場するぐらい歴史が古いのですよ。
皆さんも是非答えを考えてみてくださいな。
①奈良時代成立の「万葉集」に記載されていた謎解きクイズです。これなあに?
★ヒント…答えは漢字1文字。
山上復有山
②次は室町時代のクイズ。これなあに?
ちかき間に
かならず
まいるべし
★ヒント…「かならず」は、「か」ならず、
「まいる」は、「ま」入る
答え
①山の上に復た山有り
(山の上にまた山あり)と読みます。
山という漢字の上にもう1つ山を書くと…。「出」→「出る」という漢字になりますよね。なので答えは「出」です。
②ちかき間に必ず参るべし
直訳すると、「近いうちにきっと参ります」
ですが、答えはそれとは関係ありません。
ちかき間に
かならず
まいるべし
「か」ならず→「か」ではなく
「ま」いるべし→「ま」入るべし(まを入れよ)
ちかき間、つまり、「ち」と「き」の間に「か」ではなく「ま」を入れると…
「ちまき」と読めます。
答えは「ちまき(粽)」です。
どうでしたか?
「復た」=「また」
「入る」=「いる」
など、漢文や古文の知識も確認できるので、授業の合間に出すにはもってこいの息抜きでしたよ。
まだまだ古典クイズのネタがありますので、折をみてブログで紹介していきますね。