今朝、部屋の掃除をしていたら、折り紙で作った小さな箱を発見。
中を開けると…
「蝉の脱け殻」が
あ~、びっくりしたぁ(汗)
心臓に悪いわ。
昔、生徒からもらったものだな、きっと。
私が子供の頃は、近所の森にこんなのが沢山あったっけ。
蝉が脱皮する瞬間が見たくて何度も早起きしたなぁ。
ヘビや蝉が脱皮することを古代では「裳脱け(もぬけ)」と言いました。
裳(も)とは衣裳(=衣服)のこと。それを「脱け出し」て外に出ていくことから、蝉やヘビの脱皮を指して「もぬけ」と表現したのです。
現代でも、「何も無い状態」を「もぬけの殻」と使いますよね。
もぬけの殻とは、脱皮した後に残された脱け殻のことです。
主(あるじ)は、身に付けていた殻を脱ぎ捨てます。生きていくために必要な行為だからです。主が居なくなった後は空っぽの脱け殻だけが残ります。
もぬけの殻というと、何となく「虚しいイメージ」を伴いますが、本来的には違います。
生き抜くための一過程で必要に迫られて生まれたものが、もぬけの殻なのです。
「次なるステージへ進むための無」とでも言えるかもしれません