図書館にある日、ライオンがやってきます。
図書館には、「静かに本を読むこと」「走らないこと」等のきまりがありますが、それを守りさえすればライオンだって図書館に来て構わない。館長さんはそう考えています。ライオンもそのきまりをしっかり守って通っていたのですが、ある日それを思わず破ってしまう出来事が起きてしまいました。その時ライオンは…?館長さんや館員、図書館を利用していた人々は何を感じ、どう行動したのでしょうか。
「きまり」とは何のためにあるものなのか。
時として、それよりも優先すべきものがあるとしたら何なのか。
この「きまり」というものの本質を考える上で、良いテキストとなる1冊です。
ストーリー自体とても感動的だし、物事を深く考える練習にもなります。また、登場人物の心情描写が細やかに描かれているので、物語文の解釈に自信がない子の練習にもなると思います。
また、読書感想文を書くにもお勧めの本ですよ。