今日は幼児対象の「国語力を育てる〜読み聞かせ教室」の日。今回はこちらの本を課題本として読みました。「スパゲッティになりたい(おいかわけんじ著)」
そこで、生徒たちとも、「もしも1日だけ好きなものに変身できるとしたら?」というお題で話し合ってみました。
「猫がいい!」
「ヘリコプターになって空を飛びたい!」
「食べ物だと食べられちゃうから嫌だなあ…」
などと生徒達。
「先生は…そうだなあ。いつも忙しいから、誰にも気づかれずにゆっくり休んでいられるモノに変身したいな。遠くに行かず、家にあるもので。何が良いと思う?」
私がそう問いかけたところ…。
🐤「ベッドはどう?そのまま寝ていられるよ。」
👓「なるほどね!でも、上にドシンと寝られたら重いなあ…。」
🐤「テーブルは?上には乗られないよ。」
👓「そうだね!上には乗られないから安心だね。だけど、テーブルの上にジュースとか牛乳をこぼされたら冷たいかも。」
🐤「バッグはどうかな?」
👓「バッグ?人間に持って歩かれちゃうよ?」
🐤「いつもは使っていないバッグ。どこかにしまってあるような。」
👓「あっ!あるわ、先生の家にも。押し入れの中で眠っているバッグが。それ、いいね!」
…と、こんな感じで、どんどん話が弾んでいきます。今回の場合では、沢山の例を挙げて話し合うことで、「身の回りに溢れている日用品は私たちの生活に馴染んでいて、どんなモノでも人間によって活用されている。誰にも触れられず、気付かれもしないモノを探すのはなかなか難しい」という真理に辿り着きました。もちろん、幼児たちがどこまで理解できたかはわかりません。ただ、考えること、想像することで今まで見えなかったものが見えてきて、気づかなかったことに気付くことができます。
みがくの読み聞かせ教室では、毎回このように生徒達と話し合っています。大人の私が忘れかけていたピュアな感想や意見が聞けて、ハッとしたり感動したり。それも幼児教室の醍醐味です。