塾長ブログ

どうして悪かったのか。

新学期を迎え、学力テストや「お迎えテスト」が実施された学校も多いのではないでしょうか。みがくでも、今週はテストの結果を持ってきてくれた生徒が数名いました。

毎回、「問題用紙だけ」「成績表だけ」を持ってくる生徒がいるのですが、肝心の答案用紙を見せてもらわないとアドバイスのしようがないのが正直なところです。単に「結果が悪かった」では手の打ちようがありません。どんな間違いをしたのか、どの問題が解けなかったのかをチェックし、なぜ間違えてしまったのか、解けなかったのかを生徒本人に聞き取りして初めて今後の対策を講じることができるのです。

みがく生はもちろん、現在通っている塾の先生に分析やアドバイスをお願いする際には、

⭐️問題用紙

⭐️答案用紙

⭐️模範解答

を全て用意した上で相談にいくことをお勧めします(届いていれば成績表も)。

また、国語のテストの点数が思わしくなかった子の大半は「当然するべきこと」をしていない傾向にあります。例えば、読解問題で言うと、本文に(設問をよく読み間違える人は設問文にも!)線を引きながら読んでいなかったり、段落ごとのキーワードを囲んでいなかったり、消去法を用いて選択肢を切っていなかったり。「点数が取れなかった…」と言う生徒に限って、いつも口を酸っぱくして伝えていることを殆ど行っていません。これらの基本事項を全て無視し、自己流やセンスで解けるのはせいぜい小学生のうちだけ。中学、高校と進むにつれて問題文が煩雑さを増し、一筋縄では読めないような込み入った内容になってきます。そんな時にこそ役立つのが、手を動かしながら読む「問題文のアクティブ•リーディング」なのです。このアクティブ•リーディングにはコツがいるので、小学生のうちから「線引きをすることで情報を整理しながら読む」練習と癖づけが大事になってきます。練習は教室でも行いますが、それを習慣にするには家庭や学校でも同じように続けることです。

「みがくのテキストだけ線引きをすればいいや」ではなく、学校での演習、模試などのテスト、他塾の問題集、家庭学習…全てにおいて継続して行わなくては習慣化することは難しいでしょう。週に一度の教室だけで、しかも、みがくのテキストだけで、それを「習慣」にするのは不可能だとさえ言えます。

「そんな時間はない」「面倒だ」「意味がない」そう言って切り捨ててしまうその思考自体が、ますます国語力を衰退させていきます。国語は回り道を繰り返しながらじっくりと考え、その過程の中で意味を見出していく学問だからです。読解力を上げたいと本気で考えているのなら、それを肝に銘じて欲しいと思います。

私も決して諦めずに、何度でも何度でも伝え続けていきますので。

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