この春から高校生になる姪の菜々子。先週から先取りして古典文法を教えています。
学校から出された入学前課題では、歴史的仮名遣いや品詞、係り結びの復習が中心だったようです。一般的には夏までに用言(動詞•形容詞•形容動詞)を終わらせ、夏休みまたは二学期から本格的に助動詞の学習を進めていく流れだと思います。
比較的、短期間で形になる漢文とは異なり、古文は習得するのに時間がかかる教科です。だからなるべく早く文法を頭に入れるのが得策でしょう。できれば4月中に用言を完璧にして、その勢いのまま助動詞の学習も進めていくことです。菜々子だけではなく、みがくの新高1生たちには、夏休みが終わるまでに助動詞をマスターすることを目標に指導していきたいと考えています。
古典文法と頻出古典単語を頭に入れることは必須事項ではありますが、残念ながらそれだけで古文を読めるようにはなりません。古文のパターン(古典常識やオチ、読み進め方など)を頭に入れ、浴びるように古文を読んでいくことで、徐々にコツが掴めてくるものです。
とは言え、最初の一歩は古典文法。入学前課題が出されていない場合でも、入学までに歴史的仮名遣い、品詞、係り結びの法則ぐらいは最低限、復習しておきましょう。古典文法は学校で初めて教わるのではなく、「予め頭に入れておいたものを学校の授業で復習していく」のが、記憶を固めるという意味でもベストです。
…私も夏までに古典文法の問題集を出版する予定です。生徒たちに協力してもらいながら、まだ世に出ていない、画期的な問題集を目指しています。