先日、ヨガスタジオミガクの小林さんのブログに、次の詩が紹介されていました。
ピーター・ドラッカー(経営学者)が晩年に書いた詩とされていますが、確かではありません(原文が残っていないことと、他人が書いたと見られる似たような作品が既に発表されていることから)。でも、作者が誰かなんて正直言ってどうでもよいことです。
心に響くものがある詩なので、ご紹介しますね。
もう一度人生をやり直せるなら
今度はもっと間違いをおかそう。
もっとくつろぎ、もっと肩の力を抜こう。
絶対にこんなに完璧な人間ではなく、もっと、もっと、愚かな人間になろう。
この世には、実際 それほど真剣に思い煩うことなど殆ど無いのだ。
もっと馬鹿になろう、もっと騒ごう、もっと不衛生に生きよう。
もっとたくさんのチャンスをつかみ、行ったことのない場所にも もっともっとたくさん行こう。
もっとたくさんアイスクリームを食べ、お酒を飲み、豆はそんなに食べないでおこう。
もっと本当の厄介ごとを抱え込み、頭の中だけで想像する厄介ごとは出来る限り減らそう。
もう一度最初から人生をやり直せるなら、
春はもっと早くから裸足になり、秋はもっと遅くまで裸足でいよう。
もっとたくさん冒険をし、もっとたくさんのメリーゴーランドに乗り、もっとたくさんの夕日を見て、もっとたくさんの子供たちと真剣に遊ぼう。
もう一度人生をやり直せるなら・・・・。
だが、見ての通り、私はもうやり直しがきかない。
私たちは人生をあまりに厳格に考えすぎていないか?
自分に規制をひき、他人の目を気にして、起こりもしない未来を思い煩ってはクヨクヨ悩んだり、構えたり、落ち込んだり・・・・。
もっとリラックスしよう、もっとシンプルに生きよう、たまには馬鹿になったり、無鉄砲な事をして、人生に潤いや活気、情熱や楽しさを取り戻そう。
人生は完璧にはいかない、だからこそ、生きがいがある
P.F.ドラッカー享年95歳一
1度しかない人生。
思うまま、楽観的に生きよう。
失敗したっていいじゃないの!
…という内容ですね。
作品の中に出てくる「豆」は全世界的に「健康食」です。
「好き嫌いはダメ!体に良いものを食べること!」という良識にがんじがらめにされて、本当に食べたいものがなかなか口にできないことってありますよね。
亡き母がそうでした。突然この世を去るまでの数年間、私は母に健康食ばかり勧めていました。そのため、母の死後「もっと好きな物を沢山食べてもらえば良かった…」と大いに後悔したものです。
ですが。
この詩を読んだからといって、自分の生き方全てを変える必要はないと思います。内容に憧れはするけれど、実行までにはなかなかいかないことばかりです。
出来ずにもがいて、悩んで苦しんで、自己嫌悪に陥って。
溜息の中で思い立ち、この詩で書かれていることを1つか2つ実行してみる。
きっとその時に訪れる充実感や満足感は計り知れないのでしょう。