去る者は追わず
私の信条と言うか、モットーの1つです。
もともと私は手放すのが苦手な人間でして、思い入れのあるモノを捨てられません。生まれ育った地からも離れられず、未だに実家の向かいの家(偶然に空いたので購入)に住んでいるぐらいです。
人間も同じで、縁あって知り合った人とは末永く繋がっていたいと考えてしまう私がいます。だからこその「去る者は追わず」なのです。「会うは別れの始め」とも「会者定離」とも言いますよね。どんなに親交があっても別れの日は突然やってくるもの。その度に悲しみに暮れていては生きていけません。
また、「全ての出会いに意味がある」というのはまだ理解できるとして、出会った人全てと仲良くしていくことは不可能だと思うのです。相性もありますし、苦手な人は誰しもいます。年齢性別問わず、なんとなく「気」が合わないなと感じる人、皆さんにもいると思います。
私は常日頃から「人間関係ふるいの法則」というものを提唱(笑)していまして、それは自分と本当に縁のある人とは付き合いが切れず、無い人とは自然と疎遠になっていくという考え方です。自分と価値観が合わないからといってすぐにバッサリ切り捨てるのはあまりに勿体ないことですが、ストレスを感じてまで無理して一緒にいる必要はありません。お互いに気を遣い合う関係はそもそも長く続きませんしね。そこに執着せず、今自分の周りにいる大切な人たちを大切にするのが賢明です。
また、大切なものを手放さなくてはならない時もあるでしょう。大いに不安を伴いますが、手放した先にはまた新たな出会いが待っています。失って空いた穴はいつの日か必ず埋まります。穴が空いたことが、のちのちに振り返ると結果オーライだったということさえあります。そう信じて前を見ていきましょう。
…あ、私は去っていく人を敢えて追うことはしませんが、求めてやって来る人は歓迎しています。