塾長ブログ

私はなるべく抗いたい派

「在る」時には気が付かなくて、または気付かないふりをしていて。無くなると途端に見えてくるものがあります。「在る」時には、あれもこれもと欲張るので紛れてしまいがちですが、「無い」時には本当に大切なものが浮き彫りになる。

これは、健康・恋愛・家族・子育て・友人関係・勉強・仕事・お金・時間…全てにおいて言える真理ではないでしょうか。

 

無くす前になぜ、その価値や有り難さに気付くことができなかったのかと嘆いたり、「今度こそ!」と踏ん張ったのに、やっぱり失って後悔したり。人間なら誰しも一度や二度はそんな経験をしているはずです。しかし、無くして初めて分かることがあります。むしろ無くさないと見えなかったこともあるでしょう。失うことを積極的に肯定はしないけれど、必要以上に自責の念に囚われる必要はないと思うのです。無くすことはあながち悪いことばかりではありません。空っぽになった後に残るもの…それは「想い」だったり、「誰か」や「何か」だったり。最も大切にすべきものに気付く契機となるからです。

 

 

とは言え、失うのは辛い。寂しくて悲しい。それも事実ですよね。無くさないために自分の中で戦うとすれば、武器になるのは「想像力」です。「もしも…」と先のことを想像する。「どう思うだろう」と相手の気持ちを慮る。想像力というものは、意向に沿わない喪失を阻止する最大の盾ではないかと私は考えています。

この想像する力は、「考える力」「感じる力」「表す力」とともに、国語力の中核を成す領域です。ドリルを漫然と解いたり、漢字を機械的に覚えたりするだけでは決して身につかない国語の根幹部でもあります。そして、皆さんもよくご存知の通り、この想像力を上げていくには継続したトレーニングが必要です。子どものうちは、カルタや絵葉書などのイラストからイメージを膨らませ、それを親子で話し合ったり、絵本の続きを考えてみたり、工夫次第で想像力は鍛えられます。私は幼少期から(うちの娘も同じですが…)空想することが大好きなので、自然と想像する力が身についた感じでしょうか。国語専門塾みがくでも、オリジナル教材の学習を通して、楽しみながらこの想像力を育んでいます。

 

 

失って気付くのも良し。失うまいと抗うのもまた良し。全てが「わたしの人生」にとってかけがえのない経験。それだけは間違いありません。

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