「いとエモし。」今年の春に発売されて以来、中高校生に人気沸騰中の本です。
和歌や随筆、日記などの古文を、現代の10代から20代の感性に合わせて意訳したのがこちらの本なのですが、そもそも「エもい」の定義ってなんでしょう。検索したところ、次のように表現されていました。
【エモい】
⭐️心が揺さぶられて、何とも言えない気持ちになること。形容しがたいさまざまな心情。
⭐️単に、嬉しい・悲しいという気持ちだけではなく、寂しい・懐かしい・切ないという気持ちや感傷的・哀愁的・郷愁的などしみじみする状態も含む。
ということです。比べられるものではありませんが、古語でいう「あはれなり」や「をかし」に近いのかな。
あれ?この歌ってこんな解釈だっけ?と首を傾げるものもありましたが、文法や修辞法ではない「歌の魂」がしっかり伝わる内容だと思います。全編を通して、意志のある無気力や、やり場のないエネルギーのようなものが伝わってきて、なるほど若い世代に受け入れられるのが分かる気がします。…なんだかね、今の自分が読むと、くすぐったいような、懐かしいような、不思議な感覚になるのですよ。これもまたエモし、ですね。
1000年経っても変わらないものがあります。それらを知り、今や明日に活かしていく。それこそが古典を学ぶ大きな意味だと私は思っています。古文は苦手…。大嫌い!という人にこそ読んでもらいたい一冊です。
🎑今日は十五夜ですね。
柿は義母から、鬼灯は子ども会の会長さんから、メロンとプルーンは斜向かいのショーマ&まおママからそれぞれ頂きました。これで今年の十五夜も格好が付く。どうもありがとう!
重たそうに空に浮かぶ中秋の名月。夕食には、カボチャのすいとん汁を作ってみました。