塾長ブログ

どはどうだった

大学入試の過去問を解いていたら、近松門左衛門の作品が古典の問題として出題されていました。

その中に、「どう因果」という表現が登場するのですが、これは「因果(=この文中では不幸の意味で用いられていた)」を強調するもので、「ものすご〜く不幸」という意味合いです。因果の前についている「どう」という言葉は何者かと言うと、主に名詞や形容詞、形容動詞の前に置かれて「罵り=侮辱すること」や、「強調」の意味合いを持つ接頭語。この「どう」は、「ど」「どん」と変化して、今でもまだ使われているのですよ。

 

★罵りの「ど」「どん」

どケチ、ど阿呆、ど素人、ど新人、どギツイ、どあつかましい、どんケツ…など

 

★強調の「ど」

ど真ん中、ど近眼・どツボ・ど根性、ど偉い…など

語源的には前者の「罵る」「馬鹿にする」の意味が中心であり、強調表現はその派生(そもそも語源が違うという説も)的なものとして出て来たと言われています。また、関西方面から関東に流れていった言葉のようで、現在でも関西地方では罵りの話し言葉として、また、特定の地域の方言として「ど」が用いられているようです。

 

 

明日は共通テスト。「ど緊張」すると力が発揮できませんからね。本番前は深呼吸をひとつして臨みましょう。

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