塾長ブログ

「おもむろに」は どっち?

皆さんは、「おもむろに」という言葉を正しく使っていますか?

佐藤先生は、おもむろに立ち上がった。

と言う場合、どんな図を想像するでしょうか。

実際に、佐藤先生に協力してもらいました。

①静かにゆっくりとした動きで。

 

②不意に(突然)思いついたような動きで。

 

さあ、皆さんはどちらだと思いますか。

 

 

 

答えは①です。

おもむろに(徐に)というのは、「動作が静かでゆっくりしている様子」のこと。よく②の「不意に」「突然」「急に」などの意味と混同されることがありますが、それは誤用です。

似た意味の言葉に、「やおら」があり、こちらも、「静かにそっと」という意味があります。平安時代には既に同じ意味合いで使われていたのですが、この「やおら」も「おもむろに」と同様、「突然•急に」の意味に誤用されがちな言葉です。

 

言葉は年を経て変わっていくものではありますが、1つ1つの言葉には歴史に裏付けられた意味が込められています。たまにはこうして言葉の使い方を見直すのも良いかもしれませんね。

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