早朝、ダンナの切迫した声で目が醒めた。
「これからお義父さんと病院に行ってくる」
慌てて居間に行くと、父が胸を押さえている。
苦痛に顔を歪め、身動き取れない様子だ。
これはただ事ではない。
若い頃から病気や怪我とは無縁な父だったが、ここ最近は様々なトラブルが続出していた。
4日前には凍った路面に足をとられて転倒。頭を強く打ってしばらく動けなかったらしい。
帰宅後、その話を聞いて私たちはすぐに脳外科の受診を勧めた。昨年末、突然めまいを起こして家族を驚かせた一件があったのも心配の種だったからだ。
病院嫌いな父にようやく脳外科への受診を約束させた矢先…の今日の胸痛だった。
父はダンナに付き添われ、循環器科と整形外科にて心電図とレントゲンを撮り、問診を受ける。苦痛で歩けないので車イスで移動する。
医師の診断は「肋骨骨折」だった。
原因は本人も定かではないらしい。
4日前に転んだ際に肋骨にひびが入り、ここ数日の雪かきでその亀裂が大きくなったのか?
それとも、転倒は直接関係はなくて疲労骨折したのか?
とにかく、病院から帰って来てもかなり痛そうだ。父曰く、
「息を吸うのも吐くのも痛い」らしい。
「呼吸したらベコベコ…と何かが動く音がする」などと、よくわからないことも言っている。
気休め程度の痛み止めと湿布、そしてバンドを頼みの綱にして、ここしばらくは痛みと戦う日々なのだろう。
気の毒で見ていられないが、夫婦でできるだけのサポートはしようと思う。
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