17世紀に活躍したイギリスの哲学者、フランシス•ベーコン。「知識は力なり」という名言がありますが、私にはこれよりも好きな言葉があります。
読むことは人を豊かにし、
話すことは人を機敏にし、
書くことは人を確かにする
短いながらも本質を突いていますよね。
読むことは自分の世界を広げ、彩りを与えてくれるし、話すという行為は「対応力」を上げてくれる。書くと混沌としたものが整理されて考えが明確になります。
国語を教え始めた頃に出会った言葉なのですが、その時は運命のようなものを感じました。時も国も超え、出会うべくして巡り会ったような、そんな感覚でした。
数年前に社会人向けの「聴く力アップ講座」を開講していた際、私はこの言葉に「聴く」も付け加えて紹介していたことがあります。
傾聴力のある人は人から信頼される人であり、愛される人。だから、フランシス•ベーコンの言葉をこう勝手にアレンジしていました。
読むことは人を豊かにし、
話すことは人を機敏にし、
書くことは人を確かにし、
聴くことは人を幸せにする。
「書く」「読む」「話す」「聴く」。国語専門塾みがくが大切にしている四つの柱の原点であり、中核とも言える真理だと思っています。