言われて気分の良いのは、A~Cのどれですか?
A 「すごい!ずっと頑張ってきたもんね。努力って、必ず報われるものなんだね。本当におめでとう」
B 「すごい!!おめでとう!私もあなたと同じ立場の時は、睡眠時間を削って努力したものよ。…油断しないで、これからも頑張ってね」
C 「すごい、すごい!やればできるじゃない!…今回だけじゃなくて、いつもこうだったらいいのにね」
Aは、褒め言葉のみ
Bは、褒め言葉+自分のこと
Cは、褒め言葉+愚痴(教訓)
…という構成になっています。
人を褒めるとき。
褒めることで相手を次なるステップへと導きたいとき。
有効なのは、Aの「褒め言葉のみ」を使うことです。
褒めるに値する行為や結果があった。
その「事実だけ」を心から褒めることが大事であって、余計な一言は不要です。
Bのように、「私も…」と自分のことを話す時、「気持ちのベクトル」は「自分」に向かっています。
褒めるときは、あくまで「相手」が主役。
その時ばかりは自分のことは横に置いて、相手を立ててあげてほしいのです。
Cの「いつもこうだったらいいのにね…」という「愚痴」も、ベクトルはやっぱり「自分」に向かっています。
「こうだったらいい」と思うのは、相手ではなく「自分自身」です。
相手が結果を残して少なからず良い気分になっている時に、「愚痴」や「小言」で水をさしてはいけません。
その時ばかりは、相手が残した良い結果だけをしっかりと認め、褒めてあげてください。
小言を言いたいのなら、時期を改めればいい話です。
言葉は薬にもなれば、毒にもなります。
言葉によって、やる気を出させることも、失わせることもあります。
相手に「気付き」をもたらして、更なる成長の糧にさせる。
そんな褒め方が出来たら、あなたも「褒め上手」の仲間入りです